NIEDのウェブサイト

私はNIEDの日本人ボランティアの2代目です。前任者の方がNIEDのウェブサイトを作って、NIEDのスタッフでも管理できるよう、説明書を作ってくれていたのですが、私が赴任した時、メンテナンスがされていない状況がありました。わかりやすい説明書だと思うのですが、必要に迫られないとスタッフは管理しないんだなという現状を目の当たりにしました。

 

以前のNIEDのサイトはJoomlaというCMS(Content Management System)を使って作られていました。これを使うメリットは、専門知識がなくてもウェブサイトを作れる、メンテナンスが比較的簡単、データ分析が正確に出来るなどが挙げられます。デメリットとしては、専門的な知識を蓄積できない、機能が固定しているなどがあります。
NIEDのスタッフでもメンテナンスが出来るよう、前任者の方はCMSを採用したと思うのですが、現状はなかなか厳しいようです。

 

そして、ある時、突然サーバーのデータが消えたという連絡が入りました。

データが消えた???

復旧の目途も経たない、データ損失の補償もないらしいです。日本じゃありえないことがここではやっぱり起きるんだなというのを体感した時でした。実は自分が赴任した時から、もうサーバ上のバックアップをとる機能が正常に動いていなく、サイトも頻繁に落ちていましたし、ローカルのデータもNIEDのスタッフが消していました。(正確には前任者のPCをリフレッシュして、自分が使うPCに割り当てられていました。笑)

まあ、ないものはないと割り切ろうと思いましたが、人間そう簡単に切り替えが出来るわけではなく、着任早々、まあまあうつでした笑

 

NIEDは教育省の傘下なので、指定したサーバ管理会社を使わないといけないルールがあるのも厄介でした。日本のレンタルサーバ使えないじゃん!

またCMSを使っても同じようなことが起こると思ったので、HTML・CSSJavascriptを使って、次のサイトは作ることにしました。C++をメインに使っていたので、そこらへんは研修でしかやっていませんでしたが、いきなり研修でやったことが役に立ちました。テンプレートもあるので、割と簡単で、良い勉強にもなりました。

 

データが無くなった原因は、予想ですが、データベースの負荷じゃないかなと思っています。どのCMSでもデータベースは使わざるを得ないので、サーバ管理会社のデータベースがその負荷に耐えられずに、クラッシュしてしまったのではないかと思っています。アフリカではこういうことも視野に入れて、ウェブを構築しなきゃいけないんだなと考えさせられました。

 

今は特に問題なく動いていますが、これをまたNIEDのスタッフに引き継ぐのが大変!CMSでも厳しかったのに、HTMLいけるかなと少し不安な日々を過ごしております。

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