シラバス

NIEDのシラバスは1教科につき、1人が担当しています。その担当者が教育省の人やその教科の先生を全国各地から集めて、ワークショップを開き、シラバスを作り上げていきます。

 

イギリスのOxford大学の承認を得なければ、シラバスが完成したとはみなされないので、そのやりとりが上手くいかない場合、更新の遅延が発生します。また、イギリスや南アフリカの教育水準に合わせているので、各学校の現場がそのレベルについていけず、シラバスの合格基準に満たない子が留年していくという事態が起こっています。現場からは難しすぎると言われているし、その基準を落としても一定基準の人材を育てられないジレンマがあります。

 

また、担当が1人であるため、そのシラバスの質にばらつきがあり、シラバスの完成がその人の裁量にかかってしまっています。シラバスは全部で43つあるのですが、今年更新されたのは3つだけです。毎年更新する必要性はありませんが、これが現状です。

 

全てのシラバスの管理も結局誰がやっているかわかっていない状態だったので、自分が管理することになりました。これをきちんとやっていけるように、引継ぎをしたいと思います。

 

NIEDの職員は1日N$2,000、月にN$4,0000(約36万円)もらっています。すごく頑張っている人はいますが、少数です。ワークライフバランスも大切ですが、歯を食いしばって仕事をするのも大切だと思っています。まだ国は若いからこれからですね。

 

自分は教育には門外漢だったので、日本のシラバスのことは全然知らなかったのですが、日本人の教師ボランティアに色々教えてもらいました。自分が思った以上に規定されていて、それを基に授業計画を立てていることを全然知りませんでした。日本に帰ったら教育の「い」から学んでみようと思います。